2004.11.16 (Tue)
今あるもの全てを大切に。。
23:11 | コメントする | トラックバックする | Category : Books
じゃあ、あらためてって感じに姿勢を直して、彼女は言った
「いってらしゃい、巧」
愛してるって言われても、これほど胸が苦しくなることは無かっただろう。
涙が出そうになった。「いま、会いにゆきます」 -市川拓司(著) より
「いま、会いにゆきます」の一文。これが一番好きなフレーズだったかもしれない。
本を読んでないと意味わからんと思うので、ちと解説。ストーリーを知りたくない人は続きは読まんでください。
主人公(巧)は最愛の妻を病気で亡くし、子供と2人暮らし。そんな中とあることから死んだはずの妻と出会う。しかし彼女は記憶を失っており、彼や子供の事は全く覚えていない。もちろん自分が死んだはずの人間であることも。巧は彼女自身が死んでいることは本人には伝えず、彼女の記憶を戻そうと一緒に暮らし始める。
文頭の引用文は、そんな家族が改めて一緒に暮らし始めたある朝の話。
巧にとっては、この何でもない「いってらっしゃい」という言葉が、何よりも妻が今ここにいる証であり、幸福の証だったわけで。
普段実感することは無いけど、それが一度無くなってみると、初めてそのありがたさ・幸せさに気づくことってありますね。この話の中では、その大切なものが戻ってきたからこそその大切さを再認識できるわけだけど、これは結局小説の中だけの話。
今俺の周りにはたくさんの幸せが溢れてます。でも自分で実感してる幸せって、実はそれでも微々たるものなのかな。当たり前の日常、この中にいくらでもまだ埋もれてる。
もっと幸せになりたい!幸せを掴むんだ!そう思う前に、まずは今の自分の周りにある幸せを探してみてもいいのかも。そしたら今の自分、もっと好きになるのかな?もっと周りのみんなが好きになるのかな?
たぶんきっと、そう。んじゃ、ちょっと探してみようかね。ポコ ポコ。
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